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東京土佐寮

土佐寮のおいたち

土佐寮のおいたち

明治17年11月…「土佐同志会」設立
当時、東京大学生だった和田義睦、同予備門生徒平石氏人ら6人が神田区裏神保町一番地で「信義を厚くし学術を講究する」を信念とする小さな団体を創った。これが土佐寮の起源である。
27年10月
 山内豊景(候爵、十七代高知城当主、ちなみに容堂は十五代)を名誉会長に迎える。
28年12月
学芸を奨励し育英事業を行ふ」を奨学規定に育英事業をスタートさせる。
32年6月
高知県出身の陸軍将校団体・振武会の富士見倶楽部より建物を譲り受け、寄宿舎を開設する。収容定員は20名であった。
33年12月
土佐同志会を「社団法人 土佐協会」と改称。会長は山内豊景
34年2月
高知・大阪・広島・京都(6月)に支部を設置
明治36年9月 市ヶ谷砂土原町に寄宿舎「砂土原寮」を設置する。
敷地は山内家所有地570坪。明治35年12月着工、翌36年8月竣工
 41年11月
寄宿舎を増築し、収容定員44人となる。
12月
会長を総裁と改称。副総裁に田中光顕、理事長に阪井重季男を迎える

大正12年9月…関東大震災発生。関係者の奮闘によって12月30日に復旧
13年2月
熊本支部を設置
10月
高知県より育英事業の移管を受ける。
15年3月
名古屋支部を設置
昭和3年2月
札幌に北海道支部を設置
 15年12月
砂土原寮から東京「土佐寮」に改称
昭和20年3月 B29による東京大空襲戦災により、一瞬にして消失
戦後、山内家より敷地返還要求。山内、岩崎両家より資金援助が途絶え、土佐寮は中断となる。
昭和21年…千束寮として再興。学生20名を収容する
元郵政大臣であり、当時、関東製作所、関東精機を経営していた寺尾豊所有の工員寮(大田区南千束109)を無償提供される。寮舎近くにある洗足池に因んで千束寮とする。
26年10月
浜田幸雄理事長、敷地建物移転費用の調達計画を実施。募金活動開始
27年2月
日本勧業銀行・浜口巌根副総裁(浜口雄幸元首相ご子息)の斡旋により、当時、(株)明治生命保険が所有していた三鷹市牟礼玉川上水辺の元三浦観樹将軍の別荘を、社団法人土佐協会が450万円で売買契約。その資金調達計画は、高知県 および市町村の補助金、県下一般有志の寄付250万円、東京中心の一般寄付250万円
5月
資金調達計画は期限に間に合わず、日本勧業銀行より300万円を借入れ、27日、移転登記を完了する。 
昭和27年5月…東京学生寮「土佐寮」三鷹市牟礼に移転
31年9月
寮舎改修に県費補助50万
昭和32年 木造二階建寮舎を新築。収容定員30名に対し入寮生56名
建築費400万円、用材にヤナセ杉を使用
昭和32年3月 法人・育英協会を設立発起、趣意書
財政難のため、三育英法人を解散し、残余財産を統合整備し高知県も加わり、育英事業の拡充強化を図り、教育の機会均等対策の一助とするとともに教育の振興、文化の向上に寄与する。
 
10月
県議会で育英協会に関する質疑、知事答弁
昭和33年3月 財団法人・土佐育英協会を設立
社団法人土佐協会(東京)、財団法人高知協会(高知)、財団法人土佐奨学金(高 知)の育英三団体が合併し、財団法人・土佐育英協会を設立。33年3月28日、設 立許可を受ける。
高知県、四国銀行、高知相互、県交通、協和農機、日本セメント、土佐石灰等 各10万円、高知文教協会より30万円の寄付を受ける。
初代理事長に溝渕増巳県知事が就任。常務理事・大野勇(本部担当)、浜田幸雄 (東京支部長)、宮本正清(京都支部長)
学生寮(東京土佐寮)を増築する。
財団法人・土佐育英協会の目的として「この法人は、優秀な学生、生徒で経済 的な理由により修学困難なものに対して、修学資金を貸与するとともに寮舎を 経営し、もって有為の人材を育成すること」を目的とする。(法人登記)
前項目的達成の事業
1 奨学金の貸与
2 学生寮の設置事業
3 その他の事業 
4月
寮生数 東京55名 京都35名
39年5月
東京土佐寮「井の頭寮」新館が完成(鉄筋三階建)
入寮定員100名、在寮生85名。住宅金融公庫より借入れ
49年6月
常務理事に有光次郎が就任
50年12月
二代目理事長に中内力(元県知事)が就任
52年
土佐寮卒寮生らで「土佐寮おんちゃん会」が発足。会長は谷村健助
52年12月
協会設立二十五周年式典を挙行
56年2月
土佐寮の表札を設置。用材にヤナセ杉(馬路村・井上満氏寄贈)を使用する。
57年5月
学生寮「東京土佐寮」三十周年記念式典を挙行
61年8月
常務理事に柳井清澄氏が就任
63年3月
副理事長に大町行治が就任 
平成元年11月 東京土佐寮改築を理事会・評議員会で決定。1億円募金活動を開始
平成2年2月 高知県、東京土佐寮改築補助金1億5千万円を決定。
3月
23日付の大蔵省告知第38号で所得税法等による寄付金控除の指定を受ける(期間:平成2年3月23日~3年3月22日)
10月
(株)轟組社長・吉村雄治と工事請負契約を締結する 。
平成3年3月 東京土佐寮南寮新築、北寮(既設寮)の補修完了
平成3年6月 東京土佐寮改築記念式典を挙行
平成15年5月 東京土佐寮移転50周年式典
平成24年6月 南寮外部改修工事完了
平成25年9月 北寮(浴室・階段通路・食堂等)改修工事完了


現在に至る...
(参考資料「土佐寮改築記念のしおり」より) 

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